「やりたい仕事をさせてもらえない」と不満のある人へ/就職・転職して間のない人たちへ
08/06/01
まずは、今「やれる仕事」から始めてください。そうすればいずれ「道は開けます」

今年社会人としての一歩を踏み出した社会人1年生の中には「やりたい仕事をさせてもらえない」こんな思いで日々を過ごしている方いませんか?新入社員として配属された部署では営業であれば新規開拓・毎日先輩同行、残業して、日報書いて。同期のあいつは希望の部署に配属されたのに自分は意に沿わない配属でこんな仕事をするために自分はこの会社に入ったわけではないのに。こんな気持ちで毎日悶々と日々を過ごしていたりして。

でも、よく考えてみてください。今すぐに「やりたい仕事」なるものを任されて、それを実行できる力を皆さんは持っていますか?また会社にはあなたが「やりたい仕事」をさせなければならないのでしょうか?よく考えれば分かる事ですが「やりたい仕事」と「やれる仕事・やらなければならない仕事」は違うのです。


 入社してすぐに希望の部署に配属されたら確かにラッキーですよね。毎日が刺激的で楽しいかもしれません。でも、皆が「やりたい仕事」だけやっていたら会社は成り立ちません。

会社とは従業員それぞれが力を発揮し協力し利益をだしていく「組織」です。組織に直接なり間接なりに利益をもたらし、そこから給料をもらっているのです。冷たい言い方かもしれませんが、「組織」の一員として働く事を選んだ以上は自分がやりたい仕事だけをやっていくのは難しいのが現実です。


さて、ここで改めて「やりたい仕事」って何でしょう。メーカーであれば新商品の企画とかマーケティング?金融やIT系であれば大手企業を対象にしたコンサルティング?総合商社なら海外折衝、アパレルの会社であればバイヤーとかでしょうか。私はキャリアコンサルタントとして日々求職者の方と対応しています。カウンセリングの中ではこういった希望をだされる方に良く出会います。もちろん希望としてしっかりお話を聞かせていただいています。
ただ、全体として多いのは「経験は無いけど」「これから勉強するので」「以前から興味があるので挑戦したいんです」というものです。希望は分からないでもないですが、経験がない場合お約束は中々できないのが現状です。

今ここではやりたい仕事をあきらめろ・我慢しろとは言いません。もちろんです。だってその仕事をしたいという夢を持って入社したのですから、希望の仕事につくことを目指して頑張っていくのはすばらしいことだと思います。ただ、今できないからといって現状すべてを否定して欲しくはないのです。

やれる時がやってくるのを辛抱強く待ち、その時のために常に準備をしておけという事なのです。先にも述べたように会社は組織で動いているのです。正直配属は運・不運もあるのも現実です。でもだからこそ、今やるべき事は、第一に今のあなたに与えられている仕事をしっかりとこなし実績を残す事。それが今のあなたに与えられた「やらなければならない仕事」だからです。

組織の一員として任された仕事をきちんとこなし、実績を積み上げていけば自然と道は開けてきます。もしかするとその中に新しい「やりたい仕事」を発見できるかも知れません。もちろん、希望の仕事が明確であればその仕事を担当するために必要な知識もつけなくてはいけません。常に自分自身をブラッシュアップするのを忘れないようにしてください。

最後にこれだけは気をつけてください。「やりたい仕事をさせてもらえない」から、転職して他の企業で道を探そう!他の会社に再度入社すればチャンスはあるかもという決断です。キャリアコンサルタントとして日々たくさんの求職者にお会いし、このような理由で転職を繰り返してしまっている方をよく見かけます。

青く見える隣の芝を求めて転々としている方を良くみかけるのです。転職自体を否定はしません。今の環境ではどうしても自分の納得いく仕事ができないというのなら、新天地を探すのも一つですから。ただし、もし他の企業へ移動しても「やりたい仕事」だけをやれる保証はどこにもないのです。結局組織に属して働く以上は多少の我慢は必要なのです。であれば、今をしっかりと受け止めて来るときに備えてみてはどうでしょう。そうするうちに自然と道は開けてくると思いますよ!

寄稿:佐藤鈴子
日々10代から50代まで幅広い
方々の仕事に関するご相談に対応しています。
カウンセリングしたスタッフ数は延べ1000人以上。
求職者の身近な相談相手として日々カウンセリングを行っています。